【フリーフォント/商用利用可/Webフォント】おすすめ日本語ゴシック体フォント5選
おすすめ日本語ゴシック体フォント5選
こんにちは。
ラフターデザインの井手内です。
今回は、webデザイナーの私が実際にお仕事でも使用している、おすすめのゴシック体フォントをご紹介します。
全て無料で使用できます。
Noto Sans JP
フリーフォント |
ウエイト:6種類 |
Webフォント:○ |
商用利用:◯ |
Noto Sans JPはAdobeとGoogleによって共同開発された書体です。
Adobeからは源ノ角ゴシック、GoogleからはNoto Sans JPという名前でリリースされました。
「Noto」とは「No more tofu(ノーモア豆腐)」の略だそうです。
「No more tofu(ノーモア豆腐)」???
ここで言う「豆腐」とは
コンピューターやwebサイト上でテキストを表示できないときに現れる空白の四角形
□(四角)←誰もが一度は目にして、イラッとしたことのあるこいつです。
Googleさんはこの tofu を撲滅するべく、「Noto Sans」を開発しました。
その日本語対応版である「Noto Sans JP」が、2018年に正式版としてリリースされました。
意外と最近なんだな、と個人的に驚きました。
「Noto Sans JP」の特徴
「Noto Sans JP」は、多くのwebサイトで使用されており、親しみやすい印象です。
癖がなく、どんなシーンでも使用しやすいフォントです。
フォントの太さ(フォントウェイト)も7種類と豊富です。
また、webフォントして使用できます。
Webフォントとは?
Webフォントとは、あらかじめサーバー上に置かれたフォントデータやインターネット上で配布されているフォントデータを読み込んで、文字を表示できるようにした技術のことです。
Webフォントについては、LIGさまの こちら の記事がとてもわかりやすかったです。
知れば知るほど奥深く、面白いwebの世界沼にハマっていきますね。
フォントのお話から少しそれそうになったので、気を取り直して次のフォント!
Zen Kaku Gothic New
フリーフォント |
ウエイト:5種類 |
Webフォント:○ |
商用利用:◯ |
「Zen Kaku Gothic New」はシンプルなデザインで、読みやすく使いやすいフォントです。
個人的に気に入っており、実際のお仕事でも使用することが多いです。
「Zen Kaku Gothic New」の特徴
かな文字が小ぶりで、スッキリとして上品な印象を与えます。
フォントウェイトも5種類用意されていて、見出しから本文まで幅広く使えます。
「Noto Sans JP」と同様にGoogle Fontsで提供されており、webフォントとして使用できます。
「Zen Kaku Gothic New」と「ひぐれゴシック」
「Zen Kaku Gothic New」から生まれたフォントに「ひぐれゴシック」があります。
「ひぐれゴシック」は、「Zen Kaku Gothic New」を角丸・墨だまり処理をしたフォントです。
墨だまりがよってアナログ感が出て、やわらかさと温かみある印象がプラスされています。
ひぐれゴシックもフリーフォントです。
配布サイト
↑こちらから無料でダウンロードすることができます。
M PLUS
フリーフォント |
ウエイト:9種類 |
Webフォント:○ |
商用利用:◯ |
「M PLUS」はモダンな雰囲気の角ゴシック体フォントです。
可愛らしく親しみやすい雰囲気で人気があります。
「M PLUS」の特徴
直線と曲線のメリハリがはっきりしていて、小さな本文から大きな見出しまで読みやすく、文章に明るくモダンでやさしい印象を与えます。
モリサワの「新ゴ」に似ていて、親しみやすさからとても人気があるフォントです。
豊富なフォントウェイト
9種類と豊富なフォントウェイトが用意されているのも、M PLUSの魅力の1つです。
細いウェイトを使用すると、華奢で綺麗な印象を与えられます。
太いウェイトは、POPでカジュアルな表現をした時に重宝します。
BIZ UDP Gothic
フリーフォント |
ウエイト:2種類 |
Webフォント:○ |
商用利用:◯ |
BIZ UDPゴシック(BIZ UDPGothic)は、ユニバーサルデザインのフォントです。
「ユニバーサルデザインフォント」って?
「ユニバーサルデザインフォント」とは
誰にとっても分かりやすく、読みやすいように考えられてフォント
です。
デザインを作る上で、「読みやすさ」「分かりやすさ」は切っても切り離せないポイントです。
その上で、フォント選びはとても重要となります。
読みやすいフォントなので、タイトルから本文、パワーポイントなどの資料制作と幅広く活躍してくれます。
ユニバーサルデザインのフォントがフリーで配布されていることは珍しいですが、「BIZ UDPゴシック」はフォントメーカーのMORISAWAよりGoogleFontsで誰でも無料で使用できるように配布されています。
「BIZ UDフォント」と「BIZ UDP」フォント
同じくMORISAWAのフォントで、「BIZ UDゴシック」もあります。
MORISAWAの公式ホームページによると「UD」と「UDP」の違いは
【BIZ UDフォント】
等幅フォントで、文字が全角・半角の等幅で表示されます。
【BIZ UDPフォント】
プロポーショナルフォントで、欧文やかなの文字幅が可変し表示されます。
言葉で説明するのは難しいのですが、
詳しくはこちらのページで図解とともに詳しく解説されています。
つなぎゴシック
フリーフォント |
ウエイト:1種類 |
Webフォント:× |
商用利用:◯ |
「つなぎゴシック」も「ひぐれゴシック」と同じように、「Zen Kaku Gothic New」を角丸加工と墨だまり処理を加えたフォントです。
「つなぎゴシック」と「ひぐれゴシック」
ここで気になるのは、「つなぎゴシック」も「ひぐれゴシック」の違いです。
と言うことで比較してみます。
「つなぎゴシック」(1ウェイト)と「ひぐれゴシック」(ヘビー)の比較です。
墨だまり処理に違いがありますね!
個人的には「つなぎゴシック」の方が、よりじわっとしていて、一文字一文字がぎゅっと詰まっている感じがします。
「ひぐれゴシック」の方は、「Zen Kaku Gothic New」の線の雰囲気がより残っていて、スッキリ感と柔らかさが共存しているように感じました。
「A1ゴシック」ファミリー?!
見出しなどに人気のフォントに、モリサワの「A1ゴシック」があります。
しかし「A1ゴシック」は有料フォントです。
そこで、「A1ゴシック」のような角丸加工・墨だまり処理された特徴を持つフォントを使用することがあります。
- ひぐれゴシック
- つなぎゴシック
- モボ
などなど…
「モボ」については、詳しく紹介していませんが、こちらもフリーフォントです。
配布サイト
⇧こちらからダウンロードできます。
さいごに
フォント選びのポイント
私がフォントを選ぶ際に大切にしていることが3つあります。
- 「読みやすさ」「見やすさ」を大切に
- 伝えたいことが伝わりやすいデザインのフォント
- 見る端末が変わっても同じように表示される
一番は読みやすさ。
今回ご紹介したフォントはすべて、読みやすくデザインされたフォントです。
シンプルで読みやすいゴシック体フォントを探している場合は、ぜひ使用してみてください。
そして、伝えたいことが伝わりやすいデザインのフォントを選ぶことも大切です。
例えば、
- 上品な印象を与えたい→明朝体
- モダンでシンプルな印象を与えたい→ゴシック体
- 子供や女性向けの可愛いデザイン→丸ゴシック体
などです。
使用するシーンを考えてフォントを選ぶことが、伝えたいことを伝えられるデザイン制作にとって重要です。
最後は、意図したフォントが正しく表示されること。
表示する端末によって、デザイン制作の際に選んだフォントと違ったフォントが表示されてしまうことがあります。
これによって、本当に表現したかった形とは違って伝わってしまうことにつながります。
フォントの選定には、先述したWebフォントの利用をおすすめします。
Webフォントを利用することで、全ての端末に同じフォントを読み込ませることができるので、端末ごとに違った表示になることを防ぐことができます。
今回は「おすすめ日本語ゴシック体フォント5選」のご紹介でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。